スキ。好き。もっと好き。
スキ。

誰が告る?

「ねーどうする?誰が先にこくるー?」
「えーうちは最後ね!」
「だめだめ。うちが最後!!!」

こんにちは。
あたしは富永海(とみながうみ)。
中学3年生。
今は昼休みで4人で話している。
最近仲が良い大木愛(おおきあい)・小松りりか(こまつりりか)・林瑠美(はやしるみ)の4人で恋バナ中・・・。
今、みんなで告ろうということでいつ告るか迷っているところ。
私の好きな人は同じクラスの黒木翔(くろぎしょう)。めっちゃ優しいんだよ///

「うちやだー。みんなが告らないと絶対告んない!」瑠美が言った。
どーしよう・・・。
「わかった!じゃうち告るから!ばやしも告ろっ!」
あたしは瑠美のことをばやしと呼んでいる。
「うーん。わかった・・・。その代わり・・・」
瑠美は少し考えた後にオッケーを出してくれた。
「その代わり?」
「うん。その代わり今週中に告ってね♪」
「ええええっっっ!!!!無理無理!!!」
「じゃーうち告んなーい。」
今日は水曜日。
今週中と言っても学校がある日はあと2日。
「ごめん・・・。わかった。今週中に告るから・・・。その代わり協力して!」
「「「いいよー!!!」」」
みんなは揃って協力してくれることに。

キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

「ヤバイ!掃除!」
昼休みも終わりみんなは急いで掃除場に行った。

午後の授業も終わり、放課後に。
「小松ー一緒帰ろーーー!!!」
小松とあたしは家が同じ地区なので大体は一緒に帰っている。
「いいよー。ちょっと待っててー!今日週直だから!」
「全然いいよー。手伝うことある?」
「窓閉めてくれる?」
「了解!」

りりかの週直の仕事が終わったあと二人で帰った。
「てか、ほんとに告るの?」
「うーん。まぁー。みんな結局は告るんだし、ちょっと時期が早くなったと思えばいいかなぁーっと思って・・・。うちが告んないとばやしも告らないし?」
「そっか!」
「でさーお願いがあるんだけど・・・」
「んー何?」
「明日、手紙渡すから・・・將太くん誘っといてくれない?それか小松が放課後勉強教えてもらって・・・小松が途中で抜けてそのときに告るからさー」
「了解!ぜんぜんいいよ!」
そういいながら小松はにやにやしていた。
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