スキ。好き。もっと好き。

いよいよ。


次の日。

いつも学校に行くのが早い私はいつも通り、一番最初。
だれもいない教室で今日の告白のことを考えていた。
昨日の夜は塾で勉強しても手につかず、ぼーっと過ごしていた。

「おはよー」
声が聞こえてドアの方を見ると愛ちゃんがドアほ方に立っていた。
「おはよー。」
「いよいよだね!」
そう言いながら愛ちゃんはにやにやしていた。
「う、うん・・・。あのさー直じゃなくてもいい?やっぱり直はだめ・・・!手紙にする・・・。」
「うーん。まぁー手紙でもいいんじゃない?」
「やった!」
愛ちゃんと2人で話していると、他のクラスメイトもぞくぞくと登校してきた。
ばやしと小松はまだ来ていない。

一時すると小松が登校してきて、チャイムぎりぎりにばやしも登校してきた。
午前中の授業が終わり、今は昼休み。
「あのさー直はやっぱり緊張して無理・・・。だから手紙でいい?」
「「えええーーーー」」
やっぱり・・・。
ばやしと小松は直接言ってと何度も言ってくる。
「お願い!」
私は両手を顔の前で合わせた。
「うーん。まぁー告ることにはかわりないから・・・がんばって!」
「うん!」

午後の授業も終わり、放課後に・・・。
「翔くーん。ここ教えてー!」
小松が翔くんに言った。
「えー俺帰りたいんだけどー。」
「ちょっとだけ!お願い!」
「うーん。分かったよ。」
そう言って小松は翔くんに勉強を教えてもらった。
途中、この作戦を知っている愛ちゃんとばやしが小松を呼んで、私と翔くんと二人っきりになったが結局何も言えず・・・。
小松の勉強が解決して、みんな帰ることにした。
ばやしと愛ちゃん、小松と私はそれぞれ家の方向が同じなので、二つにわかれて帰った。
將太くんも実は同じ方向なので、小松、海、翔の3人で帰ることになった。
私の家が学校から一番近く、3人で一時学校の話しとか色々していた。

「そろそろ塾の時間だからもう帰るね。」
そう行って帰ろうとしたとき小松に「告らないの?」と小声で言われた。
「・・・。」

私はもう帰ろうとしていた將太くんを呼びとめて、小さな手紙を渡して、走って帰った。
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