現実でもマンガでも

なぞの小野正吾


小野正吾
私の忘れてたしまった記憶
「どうしたんですか?
僕のこと知ってますか?」
「いいや べつに ごめんね」
誰?誰?
あなたは誰?
電話だよぉ~ 電話だよぉ~
「あっ、ごめんね。」

「先生ぃー 原稿今日までてすよ。
はやく しないと僕。 くびぃにぃー」
「あぁーわかったんかったよ
今 いくから ちょっとまったて。」

わすれてたぁー もぅなんなの?
「高橋さん どうしたんですか?」
ビック
「あっ、いやー。ちょっとやぼ用が
ごめんね やっといてくれる?」
「あっ、はい であの…」
「ゴメン ありがとう」
私はその場を さった

あぁぁー
なんだろぅ
心のモヤモヤ 胸やけ?
違う? なんなんだぁー
がッ、 柱ににぶつかった
「あっ、いてぇー ギャー
マンガがぁー」
原稿がおちてしまった
「ヤばい ヤバい」
そこに 男のひとが
「だ、大丈夫ですか?」
男のひとがひろってくれた
顔はみえないけど 知ってるこの人
「ありがとうございました。」
顔を見ると 整われすぎの顔
身長も私より 大きくて
「いいえ…た、高橋さん?」
「えっ、小野く、くん? ほ、ほんと」
あっ、 しってる
私の記憶の鎖が少し とけた気がした
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