after rain 〜虹を待ちつづけて〜
告白
それから1ヵ月が経った。


特に侑とは何もなく、あの日のことはなかったように過ごしていた。


床に叩きつけたあのプレゼントは捨てきれずに机の引き出しにしまったまま。


「葵~っ、こっち手伝ってくれる~?」


「うん!今行く~!」


今は来週行われる文化祭の準備に追われていた。


ちなみにうちのクラスはカフェをすることになった。


メイドとか執事とかそういうのは一切なしのシンプルなカフェ。


一応、男女別のお揃いのエプロンはあるんだけどね。


他のクラスはメイドカフェがあるみたいだけど、うちのクラスは味で勝負!ってなったんだ。


実は担任の木崎先生の実家がカフェで先生がすごい気合が入ってるの。


でも割といい感じのカフェになりそうだからみんな反対はしなかった。

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