二人の兄に激甘警報発令中!

稜也side



響也が少し慌てた様子でシーツを体に巻いている彩羽を抱きかかえながら彩羽の部屋に連れていう所を見た。



彩羽はグッタリしていて、意識がなさそう。



響也…お前彩羽に何をした?



俺は窓越しの彩羽の事が気になって仕方がない。


噴水の所から俺の部屋はガラス張りの2mある大きな窓というか扉のようなところから見える。


透明でスッケスケ。



彩羽の部屋には入ったことがない。


ただ、母さんが『あそこは彩羽の部屋よ。』と言っていただけだ。


外は暑いな。


水に光が反射して綺麗だ。


響也……彩羽……。


そのことしか考えられない。



「ああ!もう!」


なんなんだよ。


俺の心かき乱しやがって。


俺は彩羽が響也とこの時間まで何をしていたのかも気になる。


響也は軽い男ではない。


でも彩羽だ。


響也だったら手を出しかねない。


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