長い夜の甘い罠【完】


花を買うって言ってもお小遣いの範囲だから、大したものは買えないけど小さい花束なら買えるかな。

花屋に入ると、花屋独特の匂いに癒される中可愛いピンク色をしたチューリップ数本がメインとなったバスケット型の花束に惹かれた。


「これ下さい」

「有難うございます。メッセージはどうしますか?」

「いつも有難うでお願いします」

「分かりました」


久し振りのプレゼントにお父さんとお母さん、喜んでくれるかな。


< 106 / 231 >

この作品をシェア

pagetop