長い夜の甘い罠【完】
花を買うって言ってもお小遣いの範囲だから、大したものは買えないけど小さい花束なら買えるかな。
花屋に入ると、花屋独特の匂いに癒される中可愛いピンク色をしたチューリップ数本がメインとなったバスケット型の花束に惹かれた。
「これ下さい」
「有難うございます。メッセージはどうしますか?」
「いつも有難うでお願いします」
「分かりました」
久し振りのプレゼントにお父さんとお母さん、喜んでくれるかな。