長い夜の甘い罠【完】


美咲をベッドと繋いでから一時間が経った。

泣き疲れて寝たのか、妙に静かになった為、そっとドアを開けて中へと踏み込む。

ベッドの柱に繋がれたまま仰向けで寝息をたてるお前の顔が涙で濡れていた。

ベッドへ腰をかけ、頬を伝う涙を指で拭ってやるとみじろぐ姿が妙に愛らしい。

白い肌に長い睫毛。いつ見ても飽きない寝顔だな。


「ごめんな」


手錠で繋いだ細い手首を撫でながら、暫く寝顔を堪能した。


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