新年度になってまもなく、任期満了に伴う市議会議員選挙の投票日が告示された。

 今回、まだリハビリ専門病院に入院中の父に代わって、雅人さんが出馬するという事は、既に父の後援会を通して支持者には伝わっている。

 入籍した週のうちに、2人で記念写真だけは撮影していた。

 そのうちの何枚かは、雅人さん単独で撮影してもらい、選挙のポスターや出陣式の案内状として使えるように手配してあった。

 投票日が決まり、その前の一週間が選挙運動期間として設定されているが、何故か私はいつも蚊帳の外だと感じた。

 仕事を辞めた私は、もっと雅人さんのために働くことができたけれど、彼の希望は私が表に立つことではなく、父の相手やハガキを書く事などが中心だった。

この作品のキーワード
政略結婚  政治家  年の差  偽装結婚 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。