40歳 朝、勇者に任命される
「40代はじめての日」

つぶやいて、身を起こす。

隣に寝ているはずの娘の姿がない。

そういえば、ここはどこだ。

知らない場所。

知らないベット。

・・・まあ、長い人生、そういうこともあるだろう。

ベットから降りようとして、

そばに誰かがいることに気づいた。

超絶美形の男の子。

・・・何歳くらいかな。

うちの息子も、このくらい美形にならないかな。

もはや、そういう目でしか綺麗な男のこのことを見れない。

いつまでも恋愛対象に見る人も、いるみたいだけれど。

あたしは違う。

「あの・・・ここ、どこ?」

男の子は微笑む。

「ワタシの作った結界の中です」

ああ。

長い人生、そういうこともあるのかも。
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