ココロの距離

場所の距離

ピロピロッ…ピロピロッ…♪
朝日が差し込み、ケータイがなった。

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おはよう。
帰り次第メールするよ。
今日も1日頑張ろうぜ。

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メールをみて昨日のことは夢じゃなかったと実感する。
わたしは今、彼と付き合っていると。
彼と恋をしていると。
そしてまた1日が始まった。

学校に着いたらすぐに由梨香にはなしかけた。
「由梨香おはよっ!あと…おめでとっ!」
すると彼女は一瞬驚き、
「ありがとっ♪」
と言った。
「雨音は優斗くんとどうだった?」
昨日のことを思い出して
わたしは顔が赤くなってしまった。
「付き合うことになったよっ…!」
わたしは恥ずかしかったけれど精一杯そういった。
すると由梨香はとても喜んでくれた。
「じゃあ同じ日につきあい始めたんだねー!」
由梨香はそういって飛び跳ねた。
そう。昨日は二人の幸せが始まった日。
とても大切な記念日。
そして一緒にお互い恋の話をし始めた。
「わたしと聖夜は近いから良いけど…雨音と優斗くんは少し遠いから少しショックだよね…。」
由梨香はそういって自分のことのように落ち込んだ。
わたしも正直いって遠いのは寂しい。
けれど、わたしは遠くて寂しい気持ちより優 き好きな気持ちの方がはるかに大きかった。
「でもそんな距離に負けないくらいラブラブになろうねって約束したんだよーっ!」
わたしは胸を張ってそういった。
そして2人で笑いあった。

学校が終わり、家に帰りケータイを開いた。
まだ優斗からメールはきていなかった。
なのでわたしからメールすることにした。

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家に帰ったよ!
返信待ってるね!

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なかなか返信がこないのでわたしはお風呂に入っていた。
やっぱり距離があるってキツいのかなぁ…
でも場所の距離はいくら頑張っても簡単には縮まないよね…

お風呂をでるとケータイがピカピカ点滅していた。
ケータイを開くとやはり優斗からメールがきていた。

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メール遅れてゴメン。
今週の日曜日ひま?
もしよかったら俺の友達と三人で遊園地にいこう!

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デートに誘われてとてもうれしかった!
すぐさま返信をうった。

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もちろんいくっ!
日曜日が楽しみだよっ!

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はやく日曜日になってほしくて仕方なかった。
遊園地も好きだけど、なにより優斗に会いたかった。
会いたくて仕方なかった。

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じゃあ決定な!
俺も楽しみにしてるよ。

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わたしにとってデートとは恋人が手をつないだりキスしたりコミュニケーションをとって更にラブラブになるための時間だと思う。
そう考えるととても緊張してきた。
服はどんなのを着てこうか…
キスしよっていわれたらどうしよっ!
…頑張ろう。
私はそう決心した。
胸に期待と緊張を抱き今日もまた眠りについた。
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