カゼヒキサン。

カゼヒキ夜から目覚めた朝

<ミズキサイド>

記憶はもうろうとしていた。

でも、海斗が離れていくのが怖かった…。

行かないで、行かないで…。


お父さんと重なって

もう誰も失いたくなくて

必死に抱きついた。


一人は嫌だよ。

近くに居てよ。

わがままだよね…。

でも、絶対に絶対に嫌だった。

行かないで…。



海斗は優しく抱きしめてくれた。

びっくりして、ドキドキしたけど

温かくて、嬉しかった。

気持ちが安らいだ。

海斗、海斗…。


「ずっとそばに居るから。」

「お前が苦しい時は、支えるから。」



嬉しくて、さっきとは違う涙が流れた。


温かな涙が頬をつたった。


心地よかった。

苦しみが全て、すーっと抜けていくようで。



そのまま、眠りについた。
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