カゼヒキサン。
「次どこいくか?」

ゲーセンを出てすぐにあるベンチにボケッと座りこむ。

「うーん、そうだっ、クレープ食べない?」

「却下。俺生クリーム苦手。」

「クリームないのもあるよ?店長にいえば作ってもらえるの。あたし、店長と友達だから頼めるよ!」

「お前が店長と友達の時点で俺らはいけない。」

「あ、そっか。」

「バーカ。」

瑞希の頭をデコピンする。

「どうせ暇だしな、映画でも行くか。」

「映画?…あ!!あたし今やってる「sunny」見たい!」

「俺も。……ほい。」

手を差し出す。

「!!………。」

俺らはまた手をつないで、歩きだした。
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