降り続ける雨―――…
降り続ける雨



雨、やまないね……。

……うん。



突然降り出した雨に駆け込んだお店の前。
軒先で、彼の濡れた肩先をハンカチで拭いてあげる。
されるがままにじっとしている姿は、親の事を疑いもせずに居る子供のようだと思った。

少し湿ったハンカチで、同じように自分も拭う。
拭いきれない雨の湿り気が、気持ちを塞いでいく。

すっかり湿ってしまったハンカチをバッグの中へ戻す気になれず
クシュッと右手で握っていると、お店の人がどうぞとドアを開けてくれた。


案内されたのは、窓辺の席。
降りしきる雨は、やむどころか一層強まっている気がした。

やむかな……?

ん……?
ぅうん……。



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