私と心とぶりっこさん

1ー2

「ちょっとぉ~!危ないじゃない!」

振り向いたその人は倒れこんでいる私に怒鳴り付けた。

あまりにうるさかったから耳が痛い。

「あの…すいません。では。」

「嫌よ!世界一可愛い 七 様にぶつかっといて……もう…何よ!」 

あぁ、こいつぶりっこか。
口調からしてよくわかる。

その時、横にいた李夏に助けを求めた。
(李夏、李夏!)

助けを求める。けれど、返事はないどころか泣きそうな顔で去っていった。

見捨てられた……

友情はそんな簡単に終わるんだ……

「ちょっとぉ~~~!!早く返事しなさいよ!」

そしてこいつを忘れてた。
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