オトシモノ~君が零した星屑~
◆第零章


川のほとりで、拳よりも大きな石を振りかざす人影。



『やめて・・・・・・やめて母さんっ!!

痛いよっ・・・・・・痛いぃぃっ』



泣き叫んでも、泣き叫んでもわたしの頭に振り下ろされる。



痛かった。



体よりも、心が痛い。



――――私の意識が途切れかけた頃、やがて振り下ろされる手の動きが止まった。


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