【短】Black Coffee



だけど…



「俺のこと、好きなんでしょ?」



不敵に笑う彼が愛おしくて
不敵に笑う彼から離れられなくて



私は彼の首に腕を巻き、離れたくないと願ってしまうーーー。



「で、どっちのほうが好きなの?」



意地悪で生意気な苦いブラックコーヒー
優しくて甘いミルクコーヒー



翻弄されるのはどちらも同じで
この胸が高鳴るのは彼に対してだけで



「拓、の全部が好き…」



惑わされて翻弄されて
振り回されて想いはいつも悩みばかりで



でも、そんな彼を愛してしまう。



苦いブラックコーヒーは好きになれないけど、
意地悪で生意気なブラックコーヒーに毎回翻弄されてしまうのですーーー



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