【短】Black Coffee
■Milk Coffee



彼の言葉から一週間が経った―――。



あの言葉が嘘かのように彼はいつも通りだった。
いつも通り私に意地悪で生意気で…



あの言葉も嘘なんじゃないかって疑うくらい。



だけど突然、彼の経営するカフェへと呼ばれた。
隠れ家的な小さなアンティーク風のカフェは人気で、ほとんどの客は彼の淹れるコーヒー目当てで来ている。



彼との出会いもこのカフェだった。
私が働くパン屋がこのカフェにパンを提供していて…たまたまパン屋の主人の奥さんが体調を崩してしまって、私が代わりにパンを届けに来たのがきっかけ。




< 6 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop