新任検事として東京地検に務めて、約半年。

一日の仕事を終えて、都心から少し離れた一人暮らしのマンションに帰る途中に見慣れないものを見つけた。


入り口にはティディベアの置物がある、洋風の可愛らしい外観のアンティークショップ。


昨日までこんな店はなかったはずだけど。
住宅街に一際目立つアンティークショップの存在に今日まで気づかなかったなんて、よほど仕事で疲れていたのかしら。


アンティークにはそれほど興味もないし、早く帰って休みたい。


見慣れない店の存在を一瞬疑問に思ったけど、新しい建物ができるなんてよくあることだから、深く気にとめず帰ろうとした。


しかし一度止めた足を再び自宅に進めようとするも、なぜか抗えない魔力があり、その場を離れることができない。


興味がないはずのアンティークを見たいという欲求を押さえることができず、吸い寄せられるように、アンティークショップに入った。

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