この恋、極秘恋愛につき社内持ち込み禁止
PART ONE

●プロローグ



「仕方なねぇな……お前の面倒みてやるよ」


「えっ?」


「だ・か・ら、ミーメは、俺と居ればいいだよ!」


「マジ?」


「しゃあねぇだろ? 抱いちまったんだから……」


「何それ! 嫌々ってこと?」


「まぁ、そんなとこ」


アイツは、そう言って笑った。


「無理して一緒に居てくれなくてもいいよ。別に、初めてワケじゃないし……」


強がってそう言った私だったけど、ホントは、涙が出そうなくらい嬉しかった。


「バーカ! 嘘でも処女のフリしろよ。可愛くねぇなぁ……」


「どーせ、私は可愛くないですよ~」


「ったく……まぁ、そんな女だから惚れたんだけどな」


「えっ?」




その言葉、信じてたのに……


信じてたのに……


銀の嘘つき! アンタなんか、大嫌い…


大大大大嫌い!!



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