actually

おためし


ハルとの訓練が一段落して、疲れはてていた私だったが


「昼飯の用意忘れてた!」


というまるで主婦(夫)のようなセリフと共に

まるで引きずられるようにhomeに帰宅した私は本格的に死んだようにソファーに横たわっている。


なんて鬼畜!

ソファーからは見えない位置で料理をしているハルが居るであろう場所を睨み付けてみる。


いや、そんなことは無駄だと分かっていても

ついつい睨んでしまう。


そしてそんな私の目の前では相変わらずダイがパソコンとにらめっこ。

よくそんな姿を見かけるも何をやっているかはサッパリ


聞けば良いのだろうけど何だかんだ気が引けるので

いろいろもうそ・・・想像しているわけです。


ハルを睨む傍らダイを観察してみる。

するとダイと目があった

「・・・」

なんて声をかければいいんだ。

「ウミって面白いよねー」

間延びしたしゃべり方は人を馬鹿にしているように思える。
違うと分かっているけれどやはり少し腹立つ

「ほらー、僕の事子供みたいな好奇心旺盛って顔して見てたでしょー?そんなに気になるー?」

決して本人は馬鹿にしていない。

でも少しニヤニヤしている辺りもしかしたら馬鹿にしているのかも


確かに気になるけども!

ここで気になるって言うのも癪だし、でもやっぱり気になる!
しかし果たしてダイは教えてくれるのだろうか

いや、"ハルと違って"ダイは意地悪はあまりしなさそう

なら、素直にこたえるか・・・?


「あれ?これ次の仕事?」

「あ、言っちゃった。」


いつの間にかダイの後ろに居たアキがパソコンの中身を暴露してしまった。
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