忘れ去られたキオク
第2章

~翔平とのデート~ 椎菜side





「しょーへーっ!! 今日はどこ行く?」



「どこでもいいよ」



今日も朝から翔平の家に行ったあたしは、翔平を外に連れ出して、どこに行くあてもなく歩いていた。



遊びに行く、といってもココは噴水広場を中心部として周りに家が建ち並んでいるだけの街。



行けるところは行きつくしたし、第一、遊園地とかショッピングモールなんてのは存在しない。



でも、翔平と一緒にいて暇だって思ったことは一度もない。



翔平と一緒なら、例え噴水があるだけの広場でも遊園地以上に楽しいもん。




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