なんで俺じゃあかんねん
序章~入学前~

「推薦断る!?なんで?」

「でっかい声だすなや!うっさいなぁ。」


迷惑そうに相手を睨むと

「だって!!意味わからんやん!なんで?」

睨まれてもひるまずに俺を問い詰めようとする。

「なんでって、私立は嫌やし。

学費めっちゃ高いねんぞ?」

「でも、半額やろ?入学金も免除なんやろ?」

「それでも、公立の学費無料よりは高いやんけ。」

俺がそうきっぱり言い放つと「あ。」と今気づいたように言う。


「そっか。

でも、公立ってどこ行く気なん?

まさか・・・・」


相手の顔がどんどん蒼くなっていく。


すぐ顔にでるんやから。

ホンマ、腹たつなぁ。


「M高やけど?」

「はぁ!?やめてや!!来るな!」


自分の通ってる高校に弟が来るのがそんなに嫌なのか。

めっちゃムカつく、こいつ。


< 1 / 485 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop