なんで俺じゃあかんねん
第6章
文化祭の代休の月曜日。

約束通り、午後からあの食堂で集まった男女7人ずつでボウリングに来ていた。

雅さんも来れたらよかったけど・・・
まあ、今の彼女の状況では難しいな。


くじを作って2チームに分かれる。

俺のチームは、リキト、斉藤、遼、清水さん、萩野さん、萩野さんの友達と俺の7人。

「わーい!斉藤くんと同じチーム~!」

萩野さん、相変わらず斉藤に群がる。

三木も来なくて正解やな。


「よ、よろしく・・・。」

圧倒されている斉藤なんてめずらしい。

傍らで苦笑いを浮かべていると、清水さんが横にきた。

「坂井くんよろしくね!」

「おう!がんばろな。」

清水さんとは、もう普通に話せるようになっている。

それはきっと彼女の優しさと強さのおかげ。

「そういえば清水さん、シンデレラめっちゃ似合ってたで。」

「え!見に来てくれてたん!?ありがとう~。」

「演技もうまかったし。

それに引き換え、飯島は棒読みすぎやったわ。」

あれを思い出して、苦笑い。

「あははっ、あれでも練習してマシになったんよ?」

「うそやろ・・・最初、どんだけひどかってん。」

そう言って二人で笑いあう。

清水さんと、こうして友達になれてよかった。


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