ごめんね…。ありがとう。
2


―ピッピッピッ

 ガチャ

「んー…」

もぅ、朝かぁ…。

もう少しだけ寝てたい…


「千夏ーー!
 早く起きないと遅刻するぞ!」

……、ガバッ

今日、月曜日なんだ!

あたしは、慌ててベッドから
降りて、学校に行く準備をした。

「千夏、起きれないなら
 もっとはやく寝ろよな。
 はい、弁当。」

「ありがと、にぃ。」

あたしは、準備されてた
朝ごはんを食べ始めた。


あたしは、落合千夏。
高校2年生。

あたしの家族は、
お兄ちゃんの匡にぃ。
23歳のあたしの高校の
新人体育教師。

両親は、あたしが小学校の時に他界。

だから、今は匡にぃと
アパートで暮らしている。

寂しくはない。

と言ったら嘘になるけど
匡にぃがいるから寂しくない。

「じゃ、あたし行くね。
 いってきまーす!!」

「おう、気をつけてな」

あたしが通っている学校は
自転車で20分程にある。

「ちーなーつ!」

後ろから、名前を呼ばれ振り向くと
親友の白石梓が手を振って来た。

「梓、おはよ」

「おはよ~。
 なんか、11月なのに寒いねー」

他愛のない話をしてたら
あっという間に学校に着いちゃった。
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