紅炎と雷炎 ①


へ~、隠してたんだ。


美樹「あ、そう。 じゃ、言わないから安心して」


あたしは教室に帰るため立ち上がる。


陣「ダメだ」


が、陣に服の袖を掴まれてしまった。


美樹「離してくれない? あたし、教室に戻るんだから」


陣「ダメだ、行かせるわけにはいかねぇんだよ」


美樹「なぜ!?」


陣「晃!」


晃「ああ」


ひょい!


美樹「ちょ、何すんだよ!」


くっ…。 殴れば簡単なのに…!


晃「ちょっと俺達についてきてもらう」


なんだよ、こいつら。


陽「慧たちは帰っていいよ。 後は僕たちがするから」


慧秀「「はい」」


慧たちははっきり頷いて、帰ってっちゃったし…。


…も、いいや。 あぶなくなったらぶっ飛ばせばいいし。
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