『ピュアに恋して』~秘密な関係~ドリーマー
④奥座敷のお布団
「田端さん、彼氏いんの?」

尾上が
刺身を口へ運びながら
聞いてくる。



「い、いえ」



「へー、てっきり
あそこの先生と付き合ってんのかと
思ってた」


「まさか!」


若先生は、ただからかってくるだけの
やっかいな男。



「そお?
俺の見る限り、
先生の方は気があるっぽいよな?」


「へ、どうして」


「男の目で
田端さんを見てたから」



「そんなの誤解ですよ」


「男にしかわかんない
匂いがあるんだよ。


さて、疲れたでしょ?田端さん」


「はあ」


腕時計を見ると
すでに
十一時だ。
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