湖都子のポエム

僕は…途方にくれるしかなかった

彼女のメールのことみんなに聞こうと思った
あいつ以外の4人が家にきた

僕が聞く前に
「お前彼女いるのか?」
「うん」
って、お前たち知ってんだろ…

「彼女大切か?」
「当たり前だ」
「そうか、わかった」
「高校に彼女できてたなんてな」
「へ?」
誰のこと言ってんだ?

「あいつからの伝言、彼女とお幸せに
もう迷惑かけないから、だって」
「俺たちももうこえかけないから
じやーな」
何も言えないまま
みんなが帰っていった

僕は…途方にくれるしかなかった
わけがわからないまま
彼女も友達もいなくなっていた
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
わけがわからないまま、すべてを失った淳
真実がわかるのはもっと後の話



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