桜廻る

五、親の思い





気がつけば、あたり一面、真っ白な世界にいた。


しかし雅は、ここに来たことがある。




──生と死の狭間。




唇を噛みしめる。





(このまま私は、現代に?)





悲しくて涙が溢れそうだ。


せっかく、土方と幸せになれると思ってたのに……。


その時だった。





チリン……





何度も聞いたことのある鈴の音が響き、あの猫が、姿を現したのだ。


──時猫だ。




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