千日紅 -変わらぬ愛を永遠に-

罪の重さ 【詩】



一人になって、
私は生まれたことが罪だと考えた。

私が生きてることで、誰かを傷付ける。
私が生まれたことで、誰かを不幸にする。
私が存在していることで、誰かが不快になる。

生まれなければ良かった。
生きていたくない。
何度も、何度も、同じ考えが頭を過る。
ぐちゃぐちゃする。分かんなくなる。

そして最後に辿り着く答え、
それが生を受けたことが罪。

だから私が今辛いこと、苦しいこと、嫌なこと。
それを我慢して、一人で無理をすること。
全部が罪滅ぼしになる。

辛いことばかりの、何十年と続くこの命。
捨てたいのに、弱いから出来ないこの命。
意味のない、邪魔なだけのこの命。
この命が尽きるまで、もしくは自分で奪うのが、私にできる唯一の罪滅ぼし。

私の傷が多い分、生まれた罪は重い。
それを噛み締めて君を愛する。たとえ愛されなくても。
それが私の生きる意味
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