『…ようやく、笑ったな』

『…ありがとな』





頭の中に浮かぶのは

彼の小さな笑みばかり



考えれば考えるほど、私の中を彼が埋めていく





「……」



梅雨が明け、もうすぐ夏を迎えようとしている頃。放課後の美術室で、私は一人ぼんやりと窓の外を見つめていた。

オレンジ色に染まった夕方の空を見つめながら、考えるのはここしばらくの彼との出来事のことばかり。


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