想いあっていたふたり

離れてしまったふたり

そんな中に私が入る隙なんて、微塵もありはしない。



大切に大切に、気持ちを抱いてきた

そんな彼に『代わりでもいい』なんて、最低なことを口にした。



その目に映るのは、彼女だけなのに。

“葉月さん”だけなのに。





「……」


あれから、何日が経っただろう。
毎日をぼんやりと過ごすうちに、気付けば季節はもう夏。迫る夏休みを待ちわびる頃となっている。

窓の外を太陽がじりじりと照らすなか、私は職員室のデスクで開いたままページの進まぬファイルと向かい合っていた。


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