午後の森の天候は、急激に変化する。


 木漏れ日の煌めきが衰えて、

 瞬く間に青空が翳る。


 見上げた空には、閃光が走り、

 轟く雷鳴とともに激しい夕立が降り出した。



 空気を揺るがす雷鳴に驚いて、

 祐雫は、両手で耳を塞いで、すくんでしまう。



 慶志朗は、すくんだ祐雫の手を引っ張ると、

 部屋の中へ駆けこんで、硝子の扉を閉める。

 
 テラスは、滝のような雨に煙っていた。





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