澄んだ空の下で
似た者同士

開けた瞬間に耳に飛び込む音響。

かなり分厚い壁で作られていたのか、外に聞こえなかった音響が鳴り響く。


そっと中に入り、辺りを見渡すものの、暗くてよく見えない。


テレビで見た事のあるようなクラブの様な感じ。


少しづつ足を進めて行くと、ちらほらと人が目につく。

視線を動かして彼を探すあたしは、未だに心拍がドキドキしてた。


“賭けごと?”

“溜まり場?”

“クラブ?”


美奈子がそう言ってたこの場所が、なんだかよくはないと言う事が見ただけで分かる。


端のほうから暫く視線を向けていると、ふと目についた一人の存在。


…あの人だ。


カウンターに座って、タバコを咥える彼の存在が目についた。


「見掛けない顔だけど、なんか用?」


向かおうとした瞬間、その声で足を止められる。

視線を向ける先には、見掛けで分かるあたしより年上だろうという女の人。


真っ黒なセクシーのドレスを着た女は嫌味の様にあたしを下から上まで見て鼻で笑った。


「何しに来た訳?高校生が」


ツンとトゲのある様な口調と香水の匂いをプンプンさせる女は、これ以上あたしを行かせないために前に立ちはだかる。
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