私の名は、榊原(さかきばら)祐里(ゆうり)。


 三歳の時に父母を山崩れで亡くし、

 桜河のお屋敷で暮らすことになった。


 母は、私を産むまでの数年間、

 桜河のお屋敷の手伝いに通っていたこともあり、

 旦那さまが孤児(みなしご)の私を引き取ってくださった。


 祐里の『祐』は、光祐さまの『祐』。


 父母がお屋敷のご長男であらせられる光祐(こうすけ)さまに肖って、

 私に祐里と名付けたと、後に婆やの紫乃(しの)さんから聞いた。


 お屋敷での私の仕事は、光祐さまの遊びのお相手だった。


 果たして、三つ年下の私に

 光祐さまの遊びのお相手が出来ていたのかは、

 今思えば疑問だが、私は真摯に仕事を全うした。

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