芳樹からメールがあったのはやはり最寄りの駅だった。
 私の事を分かっているだけあり、文面にはこう書いてあった。


『美恵、今日の弁当美味かった。悪いがピザ頼んでくれ。よろしく』

 腹立つ。
 
 私はケータイを投げつけたくなったが、無駄なことのように思えて、大きなため息を吐いた。
 私は自分を分かった風な芳樹にイラついた。
 だって私が気を利かせて、何かおつまみを作っているかもしれないじゃない。
 そんな事考えないの?

 考えないよね、今の芳樹は。
 ソファにもたれ、体を起こすのが辛かった。
 反抗、隠し事、女、と、芳樹は三拍子揃って浮気だと思わせる行動をとり、私は何をしたらいいか、答えが出せない。
 こんな私、嫌い。
芳樹はもっと嫌い。

 でも、好きでいたい。
 信じたい。

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