白木が初めて家に来てから一ヶ月位が経った頃、熱っぽさと怠さ、そしてよくわからない眠気に襲われた。
 家事も億劫だし、料理を作る時には匂いに敏感な気がする。
 もしかして・・・と思うところがある。
 妊娠を考えず、芳樹の事だけを考えた、あの日。

 生理予定日はまだ数日先だけれど、私はそわそわして、期待もして、芳樹がいない時にドラッグストアで精度が良いと評判の物を選んで、妊娠検査薬を買った。

 この気持ちは新婚の頃にあった、あの気持ち。
 生理の日まで待つのが辛い、もどかしいあの気持ちだった。
 まさかその思いが蘇るなんて、と嬉しさで帰り道はスキップしたくなりそうだった。
 私は夕食も適当に作り、芳樹にそれとなく訊いた。

この作品のキーワード
結婚  ほのぼの  じれじれ  夫婦  隠し事  後輩  サラリーマン    主婦  妊娠 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。