俺様彼氏とあたし様。
しばらくして恐怖の宴から抜け出したあたしと日向はコテージに戻った。



「ベッド一つしかないね…」

「問題ない」



急に緊張してきた…。



日向が先にシャワーを浴びてるので椅子に座ってひたすら考えた。



やっぱりしちゃうの?



脱ぐの?



ムリじゃない?



凄い早さでバスルームから出て来た日向は髪から雫がしたたり落ちてる。



「頭くらいふきなよ。しかも服着たら?」

「下はいてる!!」



椅子に座った日向はそう言ってあたしにタオルを渡して来た。



拭けと!?



「やって?」



日向の上目使いにノックアウトされたあたしは、後ろに回って日向の髪を拭いた。



日向の髪っていつもキレイに染まってる。



金に近いキレイな色。



「日向の髪って何色?」

「地毛だし~」

「ウソだ!!」

「マジだ。蓮司もこの色だ」



日向って日本人?



聞いたら『知らね』と、言われたので、あたしはシャワーを浴びに行った。




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