想いは硝子越しに
義兄弟
私は普通だ。

勉強が出来るわけじゃないし、スポーツしたり体動かすのも好きじゃない。

学校帰りに友達とファミレス寄ってお喋りするのが日課になってる。

学校行って寄り道して、そんな周りが当たり前にしてる事を私もしていて。

ただ一つ違う事があるとしたら、私にお父さんがいない事だろうな。

あ、今の世の中じゃ親の離婚なんてそう珍しくもないか。

けどお父さんがいないっていうのはやっぱり重い。私を育てる為にお母さんが女手一つで必死に頑張ってきたのを見てると、やっぱり心配はかけられないよ。

だから私は自分の出来る事をやってきた。

学校に休まずに行って、終わったらお母さんが帰ってくるまでにご飯作って待ってる。

遅刻なんてした事なければサボりなんて以っての外な生活してると、自分では普通だと思ってても優等生とか、親思いのいい子とか言われて少し戸惑うんだ。







でもこの生活が私には当たり前で、変わらない毎日がこれからも続くんだと思ってた。













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