キスから始まらない恋。

王子。表。






ざわざわ……



「……ふぅ」



ただ今、クラス発表の紙を見ております。



「…ま、仕方ないかな」



中学の時、私が仲良くしていた女子といえば夕子ぐらい。

クラスに知り合いが一人も居ないとは…予想してなかったけど。


…まぁ、これはこれでいいかな。





「えっと4組…どこだろ」



キョロキョロ周りを見渡すと、後ろの方に人だかり、発見。

なんじゃありゃ。


よく見ると、ほとんど女子でしかも皆カワイイ。眩しすぎる。

そんな女子たちが一人の男子を取り巻くようにして歩いてくる。




「瞬夜様ッ同じクラスだといいですね」

「きっと瞬夜様がいらっしゃればどの大会でも優勝できますわ」



「……」


< 13 / 19 >

この作品をシェア

pagetop