False♡Bya

* 花音side *





何で。

何でいるの?




「はぁっ...。花音...っ......」



舜にギュッと抱きしめられる。




リビングに戻ったらインターホンが鳴って、舜がいて、舜に抱きしめられて......。




もう全然状況が理解できない。




「ごめん...。ごめん、花音......」



「しゅ、ん...?何で......」




私達、別れたんでしょ?



何で......。




「ごめん。『別れる』って嘘」



「へ...?」




う、そ......?




「何で......」




「今日エイプリルフールじゃん。だから...、ごめん。『別れる』も『飽きた』も全部嘘」



え...、じゃあ......。



「好きだよ。花音」



その言葉を聞いた途端、涙が溢れだしてきた。










< 10 / 14 >

この作品をシェア

pagetop