急いで学校から帰ったユイはクローゼットから取り出したワンピースに着替えると、荷物を持って再び出掛ける。

 着いた先は、王宮からも近い貴族や力のある裕福な者が暮らす地区で、普段の一般市民が暮らす街並みとは違い静かで道の石畳も整備された洗練された雰囲気がある。


 ユイはその中の一つの屋敷に着いた。
 そこは祖父母の家とは比べものにならないくらい大きく立派な家で、一目で家の主がかなり裕福だと分かる。

 富裕層が住むこの辺りの家では防犯の為門番がいる家がほとんどで、この家の前にも屈強な男性が立っている。

 しかしそんなことは気にせず門に近づくと、ユイに気づいた門番は当然のごとく頭を下げると、門の扉を開け中に通した。

 門を通り、沢山の花が咲き綺麗に整えられたら広い庭を横切って扉に近づくと、見計らったように扉が開かれ執事の格好をした初老の男性が姿を見せた。


「お帰りなさいませユイお嬢様」

「ただいま、ジョルジュさん」

「奥様は中でお待ちですよ」

「はい」


 ジョルジュに促され屋敷の中に入っていく。


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