「あぁ!俺はもう無理だ!」


 頭を抱えながら突っ伏すゲインの叫びが教室中に響き渡り、あちこちでクスクスと笑い声が聞こえる。


「全く、大袈裟だねただの試験じゃないか」

「お前は勉強が出来るからそう言えるんだ!
 俺は今回点が低かったら小遣い減らされるんだぞ!」


 ゲインの叫びの原因は数日前から始まった期末の試験だ。
 残りの試験は今日を含めて後二日だが、
 
 残りの二日には魔法を使うために必要な魔法の構築式や古語などの、魔法を使うための必要な知識を学ぶ学科の試験が残っていた。
 そういった学科は他の学科より覚えることも多く難しい、基本体育会系で勉強嫌いのゲインの頭の中が限界にきていた。


「普段からちゃんと授業聞いてないからでしょう。
 ねぇ、ルエル…ちゃん……?」


 同意を求めようとユイがルエルを見ると、ルエルは教科書に突っ伏しブツブツと喋っていた。


「もう無理、これ以上頭の中に入らない……。
 覚えたそばから覚えた単語が消えていく………。
 魔法で一発ドカンと職員室襲撃したら試験無くなるかしら」

「良いなそれ」

「いやいや、ダメだから」


 ルエルもゲインと同様に限界にきていたらしい。
 なにやら危ない発言まで飛び出している。

 余裕のあるユイとフィニーは二人を見てため息をついた。

 その時、教室の扉を開けて担任が入ってきた。



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