ペンダントをなくした翌日、学園は休みだったのだが、幸いにも自主的に勉学に励む生徒は少なくなく、休みの間も学園は開放されていて入る事が出来た。
 しかし、探す場所の範囲を広げて探してみてもペンダントは全く見つからなかった。

 その上、探してる間に雨が振ってくるという災難に見舞われ、朝から暗くなるまで長い間雨に打たれながら探していた事で、風邪を引いてしまった。
 しかし、試験最終日で休むわけにもいかず登校する。

 

「ユイ大丈夫なの?」

「………なんとか」


 心配するルエルに大丈夫だと伝えるユイだが、実際は高熱でクラクラしていた。


「そういえば、前にトラちゃんに呼ばれた日、放課後呼び出しにあったみたいだね」

「呼び出しですって!?」

「何でだ?」


 フィニーから発せられた情報にルエルとゲインが食いつく。
 あの時周りには誰も居なかったはず……ユイは何故知っているんだという目で見たが、フィニーだし可笑しくないかと妙に納得した。


「この間ルエルちゃんに跳び蹴りされた人のファンで、告白されたくせに私が振ったのが気にくわないって」


「あいつどこまでユイに迷惑かけたら気が済むのよ!
 やっぱり再起不能にしておくんだった!」


 ルエルは今にも暴れ出しそうなほど怒りを露わにする。


「それで、休みの日わざわざ学園に来て、雨の中傘も差さないで何してたの?」

「お前なんで知ってんだよ、ストーカーか!?」

「…………」


 どこかで見ていたんじゃないかと思うほど把握しすぎるフィニーにゲインがつっこむ。
 本当にどこから情報を仕入れてくるのか……過去に何度となく追求したが笑ってごまかし決して口を割らないのだ。

 すると、試験を始めるため教室に担任のトラヴィスが来たので話はそこで終わる。


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