桜涙

約束*part 1*






  私は沖田総司に屯所へと連れて行ってもらうことになった。

 
  沖田総司は屯所まではそんなに距離はないと言っていたが結構歩いている気がした。



  屯所までの道には人は全然いなかったが、赤い提灯に電気がついている家の中からは大きな笑い声や話し声が聞こえてきた。


  楽しそうだな…


  私は横にいる沖田総司を見上げた。


  「沖田総司さん、どうして私を屯所に連れて行ってくれるのですか?」



  私は急に疑問に思ったのだ。


  普通知らない人を屯所に入れるわけがない。


  だっでもしかしたらその人は攘夷の人かもしれないのだから…


  そう考えるのが当然ではないのだろうか?


  でも、沖田総司は



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