僕の気持ち 私の気持ち SS


「りーえ。機嫌直して? マツコのマネやってあげるから」

言って、腕を組みながら素の顔で小気味いい毒を吐く。
そんで私の顔を覗き込むんだ。

「もぉーっそれ反則。祐ちゃんのマツコおかしすぎ」
「よかった。梨絵が笑ってくれて」

そういって笑う祐ちゃん。
その笑顔も反則だよ。

「しょうがないから、私の水色と祐ちゃんのピンクを交換してあげる」
「ありがと、梨絵」

二人の部屋に戻って、さっそくカーテンの取り付けをする。

「うん。いいっ。ピンク可愛い。祐ちゃんの部屋の水色もいい」
「けどさ、梨絵」

「ん?」
「リビングのカーテンは?」

「……あ、買うの忘れた」





     おしまい
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