【完】結婚させられました！？

強引な所もそうだし、好かれても……そ
の気持ちには、応えられないから。



ただただ、罪悪感が募るのに……。



◆◆◆


「本当にウゼー、あの女っ！」



昼休みが終わると、北野のが居た間じゅ
うは一人で寂しくパンをかじっていた裕
太が悔しそうに地団駄を踏む。



翼も不愉快そうに眉を寄せていた。



「おい音夜、あの女どうにかならねーの
か？俺も不愉快だ」


「……あはは」



そんな翼と裕太に、最早苦笑いで誤魔化
す俺。



俺だってあの手のタイプは苦手だし、対
応に困ってるんだよ。



翼と裕太には、悪いけど。



「ああいう女は、気を付けろよ」



やけに真剣そうな翼の声が、俺の胸を掻
き立てていった───