【完】結婚させられました!?
■第3章:冬×チョコ×ホワイト
□クリスマス、甘い先輩。:心優side
───……ストンッ…
冷気をヒュッ、と引き裂いて、ど真ん中
に目掛けて刺さっていく矢。
相変わらず、先輩の命中率はほとんど1
00%に近い。
ふう、と息をついて額の汗を拭った先輩
に見とれながら、そんな先輩に駆け寄り
、タオルを差し出す。
「お疲れ様です、先輩」
そう言ってニコッと笑えば、先輩も優し
く微笑んでくれた。
「ああ、ありがとう、心優。心優もお疲
れ様」
もう気が付けば12月。
もうすぐ冬休みが訪れようとしていた。
「心優、このあとはなにも用事ない?」
「あ、はいっ!」
「じゃ、一緒に帰るか」