溺愛マリオネット
溺愛マリオネットⅥ 真実
「まってー!」
楽しそうな笑い声と子供達が走り回る足音。
「たまきーはなかんぶりつくってー」
草花の咲く近くで遊ぶ小さい女の子2人と男の子1人。
否ーー・・・珠季と結愛、冬馬の3人だ。
「ゆめちゃん!いいよ!たまきねはなかんぶりつくってとーまおにいちゃんにあげるの!」
楽しそうにニコニコ笑う珠季。
「ふーん!すごいね!でもたまき?なんでとーまの事おにぃちゃんじゃないのにおにいちゃんってよぶの?」
幼い彼女はそれが不思議で仕方なかった。
苗字の違う2人はもちろん兄妹どうしではないのにっと、気になって仕方なかった。