溺愛マリオネット



「それは、家族を守りたかったからです…本当は今すぐにでもここから逃げ出したい!でも家族を守れるのは家族しかいないんです!」


凶器を持つ彼によくこんな事言えたなって思った…。
怖いけど回りが見えなくなるぐらい頭に血がのぼってしまっていた。


すると、ピアニストの様な綺麗で長い指が私の首筋に触れそのまま指に力が入り・・・・・・。


「ぐっ・・・ぁ!・・・・ぐる、し・・・ぃ」

首を閉められていた。
息が出来なくなる。
だが彼は容赦なくそのまま口にキスをした。



「もっと、もっと、苦しんで?俺を憎んで、俺の事しか考えないでよ…次嘘ついたら殺しちゃうからね」


パタリ…そこで意識は途絶え、夢の中に落ちていった。
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