溺愛マリオネット


目が覚めるとちょうど朝食を運んで来た彼が部屋のソファに腰かけていた。


「おはよーはは、首の所俺のせいで痣だらけだね」


こう言う発言の時だけ彼は無邪気に微笑む。
大切なもの程壊したくなる事もあんのよ、って前に結愛が言っていた気がする。


「そ、ぅ…ですね」

ソファから立ち上がりベットの上に座る私の元に寄って来て頬をスリスリ撫でてくる彼。


「珠季は色が白いから痣とか目立つよね…だから血が映えてすごく綺麗になる」


朝からこんな事を言われては今日一日は憂鬱になってしまう。
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